2021年1月19日
ケイトリン・ジョンストン
トランプ政権終焉の秒読みをする中、私の多方面にわたるニュース記事は奇妙に見える。西洋人の大半がドナルド・トランプ本人の退任を祝っているのに対し、アメリカ帝国主義に標的に定められた地域の人々からすれば、一番いなくなってせいせいするのはマイク・ポンペオだ。
我々の奇妙な共同の冒険が終わる中、最初はCIA長官として、次に国務長官として、ポンペオ在任中、どういうわけか、政治/メディア支配階級からの批判に、ほとんど無傷なのは非常に奇異に見える。結局、この腐敗した政権での言動と行為が、トランプより遥かに下劣な男なのに、平の民主党員も、平の一共和党員も、大統領と彼の他の用心棒には休みなしに中傷的な金切り声を上げる中、彼の存在には、ほとんど気付かないままだった。
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- ポンペオ長官(@SecPompeo) 2021年1月16日
国連世界食糧計画事務局長が「何百万人ではないにせよ、何十万人もの無辜の人々にとっての、文字通りの死刑宣告になろうとしている」と言った、最新のイエメン制裁や、ベネズエラ政権転覆作戦で、何万人もの一般人を餓死させ、イランとの殺人瀬戸際外交や、ロシアと中国に対する世界を脅かす冷戦エスカレーションで、この政権の全ての最も下劣な戦略の先頭に立った男だ。CIAで、ウソをつき、不正行為をし、盗みをはたらいたことを公然と自慢した男だ。ジェレミー・コービンがイギリスで首相になるのを阻止するためアメリカは介入すると個人的に言った男だ。国民に政府に反抗するよう強いるため、アメリカに、飢餓制裁でイランを攻撃しているのを認めた男だ。ジュリアン・アサンジ投獄が計画された際、ウィキリークスを「敵対的非国家的諜報組織」に指定した男だ。
この人物は最低だ。人は、マイク・ポンペオより酷い人間の見本を見つけられるまい。それでもトランプ政権に関する全ての主流ニュース・メディアの容赦ない芝居のさなか、国務長官への批判は、まれなままで、トランプの他の側近たちに対する、お馴染みの激しい辛らつな批判は一度もあったためしがない。結局、今回、あらゆる下劣な行動の後、彼はメディア批判を一つも受けずに、歩き去る。
マイク・ポンペオの下劣さが「正常な」種類だからなのだ。我々全員が慣れている種類なのだ。それを守り、推進するために、億万長者ニュース・メディアが存在している、精神病で、大量殺人のアメリカ例外主義帝国主義なのだ。
飼い主の手は噛まず、自分と同じ帝国に仕える人は攻撃しないものだ。忖度ジャーナリズムは続けなければならない。結局、彼は次の大統領かも知れないのだ。
ポンペオ退任は、何であれ儲かるネオコン・シンクタンク仕事に就くために去って、世界をむさぼり食うためクトゥルフのように再び海から出現する時まで、非常に短い休憩なのだ。その間は、国務長官として、それが職務要件なので、もう一人の精神病者トニー・ブリンケンに取って代わられる。
アメリカ国防省は、かつて戦争省と呼ばれていたが、そのほうが、防御的と描写できるどんな面でも決して活動しない軍にとって、今日ずっと率直なレッテルだ。もっと相応しい名前は永久戦争省だろう。
国務省は、戦争省の相手役で、外交と平和に焦点を合わせるよう意図されていた。アメリカ政府が果てしない暴力と侵略に依存する地球規模の帝国に変身して以来、起きたのは、結局、国務省は、飢餓制裁、代理戦争と戦争連合のため、国際支援を高めるため、世界舞台で、介入言説生産に益々注力するようになったことだ。
それで実際、アメリカには戦争省が二つできることとなった。国防省と国務省だ。それが、ある種の反社会性人格障害が、その地位のための、本当の職務要件となって、国務長官が益々、好戦的で、精神病になっている理由だ。それ故の精神病患者マイクだ。
ポンペオ退任が、人類にとって嬉しい安堵のため息となるよう私は祈っている。バイデン政権がしようとしている、実にぞっとすることをするまで、気味悪い怪物が再度海から出現するまで、できる限りお楽しみ願いたい。
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「見ていてください。トランプが必ず大統領の座に返り咲きます。」と昨年末知らせて下さった方がおられる。小生と似た思考の方と思っていたので驚いた。トランプの何倍もの選挙費用や、ほとんどのマスコミの大宣伝で、強引に勝利をもぎとったのは事実だが、一見合法的に手続きを進められてしまえば、復帰の可能性はないだろうと思えた。今年、再度同じご意見を聞かされた。最近は、ご意見を聞けていない。「今どう思いますか」と聞くわけにもゆかない。
無傷で去り雌伏する異様な人物の記事で、似たような人物を思い出した。小泉、安倍、菅政権の背後の人物。彼はポンペオと違って、全く休むことなく、活躍し続けている。
佐々木実氏の名著がある。年末再読しようと購入したが、読むのがつらくて中断、知人に差し上げた。本がひどいわけではない。本は素晴らしい。書かれている行状がひどいのだ。佐々木実氏は『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』も書いておられる。こちらは、彼とは対極の素晴らしい学者の評伝。こちらも大部。
西谷文和路上のラジオで、佐高氏が、アベスガ竹中の大罪を語っておられる。
Vol.43 新春第1弾!!「佐高信が斬る!アベスガ竹中の大罪」 (約1時間)
新刊「総理大臣菅義偉の大罪」にも収録された10の大罪について本人が語る
今回の施政方針演説で、国際金融センターやら、米作放棄や、年金破壊が目玉だったのは、実質的に、日本を外資に売り払う彼の方針が貫徹していることを示している。コロナ放置による医療崩壊もその一環だろう。政治の師梶山静六の言葉も引用した。「少子高齢化と人口減少が進み、国民に負担をお願いする施策も必要になる」「国民の食いぶちをつくっていくのがお前の仕事だ」。もちろん「国民に負担を押し付ける施策」一本槍「国民の食いぶちを奪うのが彼の仕事」。
だが、大本営広報部は、サクラ・ウソつき男や恫喝政治家は追求しても、本丸の彼は追求しない。TPP反対論から始まって、日本の資産売り渡し反対は、大本営広報部ではタブー。苫米地氏の下記番組解説を見ればわかる。大本営広報部は、飼い主の手は噛まない。MXだからこその番組。
日本のテレビ・マスメディア・政府は外国資本が買収済み「苫米地英人」国家を企業が支配する時代に〜TPP解説〜 バライロ・ダンディ 2020/0605
フジテレビ 29.8%(違法状態、外資が2,3位)
TBS 13.5%(上2社が外資)
日本テレビ 21.9%(違法状態)
テレビ朝日 12.5%
電通 19.6%(筆頭株主は外資)
MX 0%
昨年「電通、社員230人を個人事業主に 新規事業創出ねらう」という記事を見て驚いた。リストラの婉曲表現だろう。次は何だろうと思っていた。こういうことだ。
電通グループが本社ビル売却検討 数千億円規模、資産効率化
外資に売るのだろうか。オリンピック中止が財務に響いたのだろうか。