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帝国主義2.0:言説マトリックスの端からのメモ

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2020年12月13日
ケイトリン・ジョンストン

 新帝国主義は、伝統的な地上侵攻のようには見えず、それは複数戦線の冷戦、経済戦争、封鎖や飢餓制裁、無人機攻撃、代理民兵、CIAが支援するクーデター、広範に広がるハイテク監視ネットワーク、未曾有の精巧さの大規模心理作戦や、それを促進する言説管理システムに見える。とりわけ、アメリカで、まさに、この帝国主義のための手法を提唱する新国務長官が就任するのだから、平和活動家は、この方向に注意を払う必要がある。

 帝国主義2.0は、それが起きていることに我々が気付きさえしないほど全く人目につかずに機能するよう作られている。大規模軍隊派兵はなく、国旗に包まれた遺体が飛行機で帰国することもなく、それに対する有効な反戦運動もない(と彼らは望んでいる)。

 新しい帝国主義では、まだ世界中に軍隊を配備してはいるが、この軍隊は、この帝国が据えつけた傀儡政権の「承認」を得てそこにおり、主に(帝国が通常戦争で反撃されないように)見えない帝国主義のインフラを守るため駐留しているのだ。

 帝国が、より強力に、より拡大すると、帝国主義は益々人目につかなくなる。理論上、帝国は最終的に非常に強力な支配力を持つので、反抗するどんな国民でも、世界経済から静かに断絶し、極めて迅速に餓死させることができるのだ。

 1975年、アメリカ帝国はオーストラリア国家主権を主張するかどで、ゴフ・ホイットラム首相を追い出すため、オーストラリアでクーデターを起こし、更に、2010年、余りに中国に好意的と考えられるかどで、ケビン・ラッド首相を追い出すため、もう一つのクーデターを起こした。だからオーストラリアのアメリカ軍は違法な占領軍だ。

 我々をアメリカの軍事・諜報機関に変えるため、我々の国家主権は奪われた。中国との戦に備える、インド-太平洋における好都合な広大な土地以上の何ものでもないのだ。我々はカンガルーがいる美化された空軍基地なのだ。それが我々がジュリアン・アサンジをワシントンの手中から救う上で無力な理由だ。

 制裁は、殺傷力のある武器で、一般住民に意図的に狙いを定めることが完全に許されると考えられている唯一の戦争行為だ。連中は、銃弾ほど致命的ではないという理由で制裁を好むのではなく、連中は大衆に売りこむのが、より容易なので、それを好むのだ。

 我々全員、子供時代からずっと、邪悪な悪党が世界を支配しようと試みて邪悪な行為をするというハリウッド映画やテレビ番組を見て人生を過ごしているの、今まで、ほとんど誰も、まさにアメリカ帝国が、そのものであることに気が付いていない。

 社会が「良いジャーナリスト」だと思う人々は、権力者の責任を問い、重大な疑問を提起し、受け入れられることや、体制迎合を気にせずに、重要な情報を明らかにする人であるべきだ。ところが、こうした価値観を実現しようとする人々は、攻撃され、一連の軽べつ的非難で中傷され、全くジャーナリストではないと言われるのだ。

 世界最強の政府に公然と協力する世界最強の企業が、今あらゆる欧米民主主義国で最悪の選挙制度の国での不正選挙に関するビデオを検閲している

 マスメディアを現状維持のための、かなめと見ていた人々は、それが持っているはずの情報民主化効果のため、インターネットが出現した時はワクワクした。その後、人々は、既存主流メディアを支配する同じ権力構造が、オンライン情報を支配するために動き始めるのを見たのだ。

 株式市場の話をする時は、「経済」という言葉の使用は異常扱いしていただきたい。何百万人もが追い立てに直面している時に、「好景気」とされることについて話をするのは、経済の話ではない。それは「資産家のカジノ」か何か別のもので呼ぶべきだ。

 核武装した国が、プロパガンダで拍車をかけた冷戦ゲームで世界を危うくしていると思わなければ、その人はロシアと/あるいは中国政府を愛しており、彼らが今までした全て驚嘆に値すると思っているのを意味すると言うのがインターネット言説の規則だ。

 人々が欧米帝国主義に反対すると、その人々は欧米帝国主義に標的にされている政府が好きなことを意味すると、皆に思わせるものが一体どういう種類の脳中の虫か私にはわからないが、そういう虫が絶滅したら良いのにと思う。

 タッカー・カールソンや彼の仲間から世界に関する情報を入手していれば、中国に関する、あなたの見方はアメリカ行政機関に作りあげられている可能性が100パーセントだ。

 地球上の全生命を抹殺できる武器がある世界に我々が住んでいるのは容認できず、我々の支配者が、それを続けなくてはならない既定事実として受け入れているのは許しがたい暴挙だ。

 人々が中国やロシアやイランが世界の舞台で、攻撃的に振る舞っていると思っているのは、彼らに、欧米帝国主義者による攻撃が見えないために、そうした国々が、実際は、防衛的に振る舞っているのを見る能力を奪われているのだ。

 リベラル派と左派の唯一の共通点は、左派は恵まれない集団を支援し、リベラル派は、マーケティング目的で、恵まれない集団を気にかけるふりをするのを支持していることだ。皆が、これ以上、共通点があるふりをするのをやめれば良いはずだ。

 あなたに対する実際の脅威のリストで「陰謀論者」は、かなり一番下近くに位置するだろう。だが億万長者メディアを読んでいれば、決してこれを知るまい。

 全ての生きもののために、人々が、お互いと、生態系と共生し、深く意識し、感情的に知的な社会。よろしく。

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画像はantibases.orgから

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2020/12/13/imperialism-2-0-notes-from-the-edge-of-the-narrative-matrix/

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 マクロン大統領もコロナ感染。

 オリンピック開催を優先するために、必要なPCR検査をさせず、コロナ蔓延を推進した緑のタヌキのつまらないカルタやパネル、当然ながら、何の効果もなく、記録的感染を増大し続けている。オリンピックは開催しそこなっても、オリンピック級のコロナ蔓延や死者数で歴史的な結果を残すだろう。東南アジア最低記録で。

 緑のタヌキ「発出します」の空虚さ。

 今日の孫崎氏のメルマガ題名

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菅首相「コロナ会食」に今度は田崎史郎が参加! 読売・日テレ幹部も…『ひるおび』は菅・田崎の会食事実をスルー

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【横田一 の現場直撃】No.90 コロナ対応無策の二人 / 安倍地元でも「桜」は許さない / 市長の一億円錬金術 続々報 20201217


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